女王(義母)

まる子

「紹介状を持って、いざ‼︎」

紹介状を持っていざ病院へ。紹介された外科の診察室に入り、小柄で華奢な義母が車椅子で現れた姿を見た医者の顔が一瞬曇ったのがわかった。嫌な予感がした。が、手術をしないと寝たきりになると一生懸命伝えた話。
まる子

「頼み事が多い…」

今朝、義母から用事を頼まれた。頼まれ用事の最後に「そば」を買ってくるように頼まれた。何のそばか確認しても「前回買ってきてくれた美味しいそば」と言われて…私が思い浮かんだそばを買ってきたが…。
まる子

「めんどくさい人」

暖かい日でも、夜は暖房が付いていないと不安な義母。でも翌朝部屋に入ると冷房20℃になっていた。そしていつもの自称心筋梗塞で直腸脱の手術はとても受けられないという…。そういう人ほど手術を受けた方がいいのでは?と毎日平行線のやり取りが続いている嫁と姑の話
まる子

「スライム量産ロボVSお掃除軍団」

パパが残業続きで疲れているだろうからと清拭のみだった義母。今日はどうしてもシャワーを浴びたいとのことでパパに頼んでいたが…パパが慌ててリビングに来た。そこからドタバタ喜劇な夫婦のお話
まる子

「お風呂に入りたい」

遠巻きに私に風呂を手伝えと言っている。遠巻きに言うので分からないフリをした。元々人に触れたり触れられるのが苦手なのに長年の同居生活、元々いい関係性を築けていなかったので体を洗うことは出来ないのでやんわり断っている。
まる子

「やる気が出ない」

ツラい…ツラい…。朝、目が覚めた時からため息が出る…。朝、義母の部屋に行くと思うと気が重い…また何か言われる…また頼まれる…私がやるしかない…私じゃないと…。そう言い聞かせて今日も朝から介護する。
まる子

「お願い。紙おむつにして」

夕方に義母の直腸を完納してから、尿もれ、便漏れ、粘膜漏れが酷くなっている。たまにシーツを汚す程度だったのが、この時を境に毎回下着全部、洋服、シーツ、畳まで汚すように…。生活の中にあった私の隙間時間が全て洗濯になった…
まる子

「幻聴」

お風呂に入ろうと思って、着ていた服を脱いでいたら呼び出され…仕事終わりに電話が鳴り…出掛けていても今すぐ戻るように電話が鳴り。家にいても2時間おきに部屋に行くにも関わらず電話が鳴り…常に拘束されている感じがするし幻聴もし始めた…
まる子

「直腸脱手術を何とか回避したいらしい」

義母には「直腸脱の手術しなくてもまる子さんがやれるじゃない。だったらまる子さんがやればいいのよ」という考えがあるので何とか手術を回避しようと私に交渉してくる義母と絶対拒否する嫁の話
まる子

「ある日の直腸脱の経過(午後)」

王子が1歯医者の予約を入れていて、それまでの間に散髪してほしいと頼まれ…。今、直腸脱を完納して横になっている義母が起きたらきっと呼ばれてバタバタしそうな予感がしたので早めに動いていたけど予感は的中…ドタバタ嫁の午後のお話