「バターロール」

家族が休みだと困るのが朝と昼の献立…。私一人なら本当に簡単なものしか食べない…(笑)

たまにはパンの種類を変えようと思って、これまでなんとなく避けてきたバターロールに手を伸ばした。

手に取るとやっぱり胸がチクチクする…。

しかし、バターロールに罪はない…。ただ…私の記憶を呼び起こすアイテムだから食べられなかっただけ…。

私には、なんともいいようがないドロドロとした暗黒期がある…

そしてそこに毎回出てくるのがバターロールだっただけ…。

とは言っても今回は大丈夫かもと思い切って買って帰り、翌朝、ハムエッグとヨーグルトと果物。ドリップしたコーヒーを用意してパパと一緒に食べたバターロールは、少し温めたせいもあって鼻からぬけるバターの香り、噛んだ時の甘味…

口に入れた瞬間、先に美味しさが来るのだけど…やっぱり嫌な記憶が蘇ってきて一瞬ウッとなる。

そして、あの頃やっていた薄皮ムキムキ…噛んだまま息を吸った時の幸福感も思い出してやってみて悪い思い出だけじゃないんだ…。と思うのだけど、嫌な記憶も行ったり来たり…

たま〜に自分のバロメーターとして食べてみるけど未だチクチク…それを繰り返している…

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