去年は、コロナ禍で休校が続いて暇そうな王子の夏休みを有意義に過ごすために味噌を作った。
王子はコロナ禍のせいでデジタル中毒になっているので、少しでも目を休めたくて購入したのだけれど、楽しんでいるのはすぐに結果を出したがる王子とは違い、コツコツとデータ収集が好きな私だけだった…。手作り簡単キットなので、大豆も蒸してあるし手間なしだけれど味噌作りの工程や味噌になるまで熟成していく変化などを1ヶ月ごとに取り出して冷凍庫で保存すると色や大豆の粒の変化など見られてとても楽しかった。
半年後、出来上がった味噌は『豆みそ』のような粒が残る状態。早速、味噌汁を作ってみた。私はその粒が美味しかったけど家族にはちょっと不評だった。他にも味噌漬けやディップにして食べた。それでも買った味噌には勝てない…やっぱり簡単手作りキットでは敵うわけない。
今年は、バレンタインに向けてカカオ豆からチョコレートを作ってみようと思ってネットで購入した。YouTubeでも多くに人のチャレンジ動画が出ていた。
まずお伝えしておきたいことはバレンタインデー直前に作っていると間に合いません。1工程にやたら時間がかかるので、小さいお子さんだと飽きるかもしれません。我が家の大きいお子さんは途中で消えました(笑)
①カカオ豆を洗う
まずは袋から出した豆の洗浄から。これが洗っても洗っても水が濁っているし、ヌルヌルも取れないし、匂いもなんか酸味のある匂い…濁りが取れるまで洗い続けますが終わりが見えません…
②水分をしっかり取ってからフライパンで煎る(焙煎)
ザルですくってからペーパータオルなどでしっかり水気を拭き取った後にフライパンで空炒りする。こちらも10〜20分程度…ずっとヘラで煎っています。明るい茶色から段々と焦茶色になって表面にヒビが入るくらいまで煎れば焙煎終わり。
こちらの工程…私だけでしょうか…もう馬糞の匂いにしか思えないのは(爆笑)あのチョコレートの香りのかけらも感じないですよ。どこでチョコレートに変わるんでしょうねぇ…
③カカオ豆の皮を剥いてすり鉢ですり潰す
カカオ豆が人肌に冷めたら、ヒビの部分から皮を剥いて中身を取り出す。そしてここからが地獄の始まり…まずはすりつぶせる状態になるまで豆を砕く。次に豆が滑らかになるまで4時間程度すり潰すと書いてありますが…力がないのか豆が異常に硬いのか…目が荒いまま…作り方の写真のなめらかとは程遠い状態。理想はカカオ豆からオイルが滲む程度。
王子の手を借りたけど理想の状態まで持って行けず諦め…これが今後に影響を及ぼすことになるとは…根気と体力って大事…
④湯煎する
湯煎しながらすり鉢ですることにより、カカオ豆の中にある油分が滲み出て溶け出してくる。この時、絶対にやってはいけないことがすり鉢の中にお湯を絶対に混ぜてしまわないこと!分離してチョコレートが失敗してしまいます…
こちらも油分が滲み出てくるまで相当時間がかかります。ゴソゴソした粉っぽい状態から少しずつまとまりが出てきて→ツヤが出てきて→ベチョベチョしてきて→とろとろしてくる。言葉では簡単ですが実際やってみるとものすご〜く時間がかかります。
まず、③の工程をやりきらずに湯煎したので油分が出てくるまでに時間がかかる…そしてザラザラのまま…
⑤砂糖を加えて更に擦る
カカオがとろとろになったら砂糖を加えて更にすり鉢で擦る。砂糖を入れることによってカカオの油分が吸収されてしまうのかツヤツヤしていたカカオがザラザラに戻ってしまうので、またツヤツヤに戻るまで擦り続ける…
⑥型に入れて冷蔵庫で冷やし固めて完成
ツヤツヤになったら型に流し込み冷蔵庫でしっかり固まるまで待つ
完成!さて、お味は????
甘くなーーーーい!結構砂糖入ってるのに甘くない…。市販のチョコって相当砂糖入ってるんだな…
そして艶がなーーーい!③、④の工程を最後までやり切らなかったので目が荒く、ツヤもないし口当たりもザラザラ…
味噌然り、チョコレート然り、お店で買ってきて簡単に食べられる物だけど、自分で作ってみるととてもたくさんの工程があって、大変だということに気づけた。こうやって出来ていくんだという知識になったことは経験してみたいと分からないことだと思うのでぜひトライしてみてください。