「訪問看護入浴デビュー前編」

昨日のつづき。

しばらくすると義母がリビングにやってきた。

なぜなら午後から訪問看護入浴があるから

心配症の義母は昨日からパパにも質問攻めだったようなのできっと今日も聞いてくると予想していた。

義母は以前どこかで訪問看護入浴をしているご家庭を見たらしく

と介護職経験者でもない義母がどうやって人様のお風呂事情を覗き見たのか現実的に考えづらいことをずっと言っている…。(湯船に入れられてるのを見たなんてもはや犯罪ではと心配になるレベル)なので訪問入浴が始まるにあたり、毎回

と答えているのだが、自分が見たものが絶対なので私が何度伝えても不安で何度も聞いてくる。その後も

と色々しつこく言うので

私は湯を張るか張らないかだけ分かれば良いのだが、昨夜からあれこれ考えている義母は看護師さんに失礼のないように、自分が恥をかかないようにと答えの出ないことをシュミレーションしているらしく…

義母は不安で心配で色々投げかけてくる。私はその質問に一生懸命応えようとするのだが、初めてのことだし、答えられることには限界があると説明しても不安は拭えないからまた聞いてくる…私も答えられないので段々イライラしてくる…を繰り返し…

とその場から離れ、義母の声をかき消すように掃除機をかけ始めた。が、掃除で義母の部屋に入らなくてはならず…

と声を掛けてくる。これも、自分の話に引き込むための常套手段。長年一緒に生活していると、この後また何を言われるのか大体予想がつくので私もイライラして

とキツく言っても義母は不安で不安でたまらないから、私がこの部屋に入るまでの間に再び色々考えていたようで、次々と聞いてくる…

と声を張り上げて部屋を出た。私は義母にお風呂に入らせてあげたかった。でも、こんなに不安がるなら、私たちも入れられないなら、これまで通り自分で体を拭くくらいでいいのではないかとさえ思ってしまう。

そしてやっと掃除を済ませ、ひと息ついていると

…続く

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