私は庭木や草花を育てることにあまり興味がなく見る専門だったので義父が亡くなってからは義母がプランターで花を育てている程度で庭木の手入れをしていなかった。
気分も落ち込んでいて、何もやる気が起きない中、ふと庭を見たら土の上を野鳥が歩いていた…かわいい……その姿を眺めているだけでなんだか心の中が満たされていく感じがした。
我が家では以前セキセイインコを飼っていたけど、亡くなってしまってからはペットロスで泣き暮れていて、その後は何も飼う気持ちになれずにいたけど、窓越しに見た野鳥の姿がとても愛おしかった。
細かく首を左右に振り、鳴いている。なんとなく機嫌はよく無い声というのが分かる。
すぐに使っていないお皿を探して水を入れて、先程いた場所に置いてみた。義母には
と言われているその後ろで、すぐに野鳥がお皿に来て水を飲んだり、水浴びが始まった。そちらに心を奪われて、もう義母の話なんか頭に入ってこない。ペットを飼うとなるとお別れが頭をよぎって…もう飼う気持ちにはなれない。でも…我が家を休憩所として野鳥に使ってもらえないかと思うようになった。
後日、
そこまでして植えなくていいです。やっぱり諦めます
と言われた。
話はだいぶ昔に戻るけど、我が家は土地も建物も義父母の援助は受けていない。購入の際、土地の内金を出してくれる話だったが、契約日に間に合わず急遽うちで工面した。
後日
男の人にあんなみっともない軽自動車乗せて恥ずかしいわ。
これで車でも買ってやりなさい
と言われて、車を買わせてもらったのが援助というなら援助。ちなみにみっともない軽自動車は私が免許を取って初めて買った車。パパの車が車両盗難にあって、当面の間、使っていた思い出の車(笑)庭のことでカチンと来て、昔のことを思い出してしまった…
話は今に戻して…だからこちらが勝手に庭を作り変えても何も言われる筋合いはないのだけれど、ずっと庭は庭いじりが好きな義父母が手入れしてくれていたのでやっぱり所有者は義父母なのかもと思って義理を通す気持ちで確認したら、義母の返事にかえって自分が傷つく羽目になってしまった
でもまぁ…何も植えていない場所なら、手間もかからないし、木を植えて野鳥の休憩所にしたいだけだからその場所をもらうことにして耕すことにした。木が育たなくても…それはそれで水場だけでもあればいいか…くらいの気持ち。
しかし…謎の球根が出てくる、出てくる。宿根草という種類らしく、一度植えると球根が増えて毎年勝手に生えてくるらしい。とにかく球根を取り除いて、通販で買った想像以上に小さかったブルーベリーの樹を植えて、グランドカバーになる苗を植えると土が乾燥しづらくなって水やりの回数が減ると書いてあったので、少しでも自分が楽になるように苗も植えた。残りのスペースには雑草が生えてこないように防草シートを張って上から石を敷いてとにかく手間がかからないけど見栄えする庭にした。
想像以上に小さいブルーベリーの樹は心もとなく、野鳥は全く止まってくれなかった。代わりに周りの支柱にしがみついている(爆笑)
気づかないうちに水浴びをしているようなのでカメラもつけてみたら、結構いろんな種類の野鳥が水浴びに来ていることが分かった。
日本野鳥の会より引用
(初めて使う引用なので、もう少し余白をどうにかしたいところですが…今はよくわかりません)
よく考えたら巣箱をかけている家は見るけど、近くに水飲み場って少ないのかも…水溜りでは雨が降った時しか出現しないし、水も綺麗ではないだろう…と考えると
実は…水場って貴重なのかも…
と思ったので今後も野鳥が異常に増えない限り、ボウフラ対策をきちんとして水を用意してあげようと思う。
ちなみに私の推しメンは【ジョウビタキ♂】冬限定で現れる鳥で、1ヶ月いるか居ないか程度だし毎日も来ない。「ヒッヒッヒッヒ」と鳴いている。1羽でしか現れないが、停まっている姿が美しく、物静かな感じが好き。