「実母の入院①」

昨夜、実母から電話があって

母さん
母さん

実はね…今、病院でね。ベッドで固定されてるの

まる子
まる子

は?

母さんの話によると…

先日、母の兄弟で集まって、おしゃべりした帰り、兄弟の家の玄関扉を開けた時に強風に煽られて、外に吹き飛ばされ…飛び出して…気づいたら転んでいたらしく…靴も脱げ、立ちあがれなくなった。

車で遊びに来ているので、父さんに迎えに来てもらうことも出来ず、AT車だから右足が動けば大丈夫だろと家まで運転…。

駐車場から動けなくなって、父さんに電話して車まで迎えに来てもらって家に運び入れてもらったそうだ。

その日は、打撲と捻挫だろうと思ってそのまま病院にも行かずに就寝…。翌朝になっても痛みが引かないし、足に力が入らないので、整形外科の入り口まで父さんが送って行ったが正月休みになっていて、別の整形外科へ行ってレントゲン撮影したら完全に折れていて大きい病院へ行くようにと紹介状を渡され、そのまま移動…。

紹介された病院ですぐさま入院手続きしてそのまま入院と言われ…

思いもよらぬ入院宣告になんの準備もしてなかったので

入院準備をして出直すと言ったら、医者に怒られ、家事に慣れない父が慌てて帰宅して入院セットを用意して病院へ。

診断は

左大腿骨骨折

絶対安静で、手術まで体も固定され、

母さん
母さん

人生初の紙おむつで、大も小もこの中で済ませてくれって言われて…

とっても惨めよ。

とのこと。仕方なくオシッコはオムツの中で済ませたが、どうしても便を出すことが出来ず、看護師に相談したら

固定された人用の専用便器(全然想像できないし、調べてみてもピンとこない)

を用意されたが、寝たままウンコなんてしたことないから、力の入れ方もやり方も分からず…看護師さんにお手伝いされて…、それも惨めだと。

ベッドの角度も30度までと決まっているので食事も読書も何も出来ないし、唯一のテレビもリモコンを落としてしまい、ナースコールしても看護師さんが来るまではテレビすら見られない…

何もすることが出来ない自分が惨めだと、まぁ…愚痴が止まらない、止まらない。

でも、転んだ時に打ちどころが悪ければ…と思うと不幸中の幸い。母は子供の頃から体は丈夫ではないが結婚してから入院や手術はしたことがない。だからきっと不安だろう…。

とはいえ、心配だけど、母さんは病院にいるし、命に別状はないので病院にお任せできるとして、家事に慣れていない父さんが心配…。母さんより年上のおじいちゃんだから、一人で家にいるのも心配…。母さんの手術は来週とのこと…。あぁ…退院は年を跨ぐことになった…。かわいそうに…。

私も飛んで行きたいところだけど、仕事もあるし、義母もいる…。離れて暮らす私にできることって何だろう…。

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